001HelloWorld

まず一番簡単なHelloWorldの例から。

VPGLの処理系は、RUNボタンが押されると、RUNボタンが押されると、このApp::Mainlineのメソッドの入力0番に(“I0″とラベルの付いているD1のタイルの上から)処理系が自動的に作った何らかのデータ(これが何であるかは後述します)が一つ落ちてくることになります。

D1のタイルはCONSTという命令タグが付いていて、オプションに’HELLO WORLD’という文字列が付随しています。CONSTは、定数生成の命令で、実行のきっかけになった入力0番(0とラベルの付いている線)のデータが何であっても、オプションに書かれている値を出力0番の矢印(0とラベルの付いている矢印)から出力します。出力後、入力0番のデータは放棄されます。この場合には、CONSTは’HELLO WORLD’という文字列データを生成して、タイルD2の上に落とすことになります。

(ちなみに、オプションの文字列は、表示スペースの関係で、一部しか見えていませんが、D1タイルの中心付近をシングルクリック/タップすると全体を表示するダイアログがポップアップします)

D2のタイルは、ALRTという命令タグが付いていて、オプションがありません。ALRTは、実行のきっかけになった入力0番のデータの内容をダイアログをポップアップして表示する命令です。ダイアログには、「Close」ボタンがついていて、これが押されるまで、ダイアログは閉じません。

この「Close」ボタンが押されると、ALRTめいれいは、出力0番に、入ってきた入力0番のデータを何も加工しないで、そのまま出力します。この場合には、’HELLO WORLD’という文字列データをタイルD3の上に落とします。

タイルD3は、STOPという命令タグが付いていて、オプションが降りません。STOPは、実行のきっかけになった入力0番のデータが何であっても、VPGLの処理系の実行を強制終了します。これにより、このアプリケーションは停止することになります。

以上が一番簡単なHELLO WORLDの例についてのきわめて大まかな説明です。実際には詳細を相当に省略していますがこの段階では、以上の理解で差し支えありません。

演習:
上述の、タイルD1の中心をシングルクリック/タップした時に表示されるダイアログでは、OPTION:の内容を書き換えることで、表示される内容を変えることができます。シングルクォーテーションでくくられていれば、お好みの文字列(‘こんにちは’等)に書き換えて、OKボタンを押せば変更は反映され、RUNボタンを押すと、その文字列がダイアログで表示されます。また、ブラウザの再読み込みボタンを押せば、元の初期状態に戻せます。

次は、もう少し簡単な足し算の例を説明します。

(この項了)